謹んで、新年のお慶びを申し上げます
2014年は政府の金融政策により、急激な円安が実現した1年でした。1年間で1ドルに対して為替が約15円も変動するという急激な動きに、悲鳴を上げている企業も多いと思われます。また、消費税増税の影響もあり、株価は高水準を維持しているものの実態経済は厳しい状況にあります。特に原材料を輸入に頼る中小企業にとっては社員の給与を上げるどころの話ではないでしょう。
今後を10年スパンで予想すると、円高になる材料が見つかりません。もちろん、周期的に為替は上下するとは思いますが、シェールガス革命によってエネルギー問題と貿易赤字を解決しつつあるアメリカ経済は力強く、また金融問題等をやらかさない限りは強いドルは続くと考えられます。
そのような状況、すなわち輸入に頼る材料は円安で高くなり、国内市場は冷え込むという環境下で、ひたすら耐え忍ぶ経営に未来があるとは思えません。自社の技術、製品、サービスに自信がある中小企業は、円安傾向の今こそ海外へ挑戦すべきです。3年前の円高のピークと比較すると、同一製品を63%の価格で海外企業へ提案できることになります。これは買い手側からすればとてつもないインパクトです。
このチャンスを活かし、2015年に海外へ挑戦し、そして成功する日本の中小企業が増えることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
代表パートナー 髙山恵史、長谷川靖志