中国販路開拓ツアー報告【販路開拓支援事例】
2016年9月5日~7日で中国上海にて日本酒の販路開拓ツアーを実施し、弊社スタッフがクライアントである日本酒卸の代理人として、現地の酒類卸4社とオンラインショップ1社と商談し、小売店を数店舗視察しました。中国中間層の購買力が身に染みるツアーでした。 |
<サービスの概要>
プロセス | 実施内容 | |
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事前準備 (約2ヶ月) |
・代理店候補基準の作成 ・代理店候補のリストアップ ・代理店候補へのコンタクト ・代理店候補との打合せアポイントの取得 ・製品サンプルの出荷 |
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現地 訪問 |
1日目 | ・午前 現地着、事前打合せ、オンラインショップ1社と打合せ |
2日目 | ・午前 代理店候補1社と打合せ ・午後 代理店候補2社との打合せ |
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3日目 | ・午前 代理店候補1社と打合せ ・午後 小売店視察 |
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フォロー (約2週間) |
・今後の営業戦略の協議 ・各社へのメールでのフォローアップ |
<費用>
110万円程度 *旅費・宿泊費は別途
<中国での市場機会>
クライアントによると、以前の中国では輸入酒の管理は杜撰なもので、室温40度にもなるような倉庫にワインを放置し、それを飲んで美味しいと言っていたそうです。また、有名ブランドの日本酒が日本の10倍の価格で販売されていたようです。しかし、急激な経済発展によって状況は変わりました。年間延べ1億人を超える旅行者が世界各地で本物の味と価格を経験しているのです。本国でも本物の味と、妥当な価格で製品を購入したいというニーズは高まっています。ちなみに高級デパートで販売さている日本酒の価格は日本の2.5~3倍程度でした。それでもしっかりとショーケース1本を日本酒と焼酎で占めていました。
<現地企業との打合せ>
今回の商談相手は、1社は超大手の製造業の新規事業であるEC会社、1社は超大手酒販卸、2社はローカルな日本酒や調味料の卸、1社は台湾が本社の中堅商社の食品部門でした。論点は消費者が超有名地酒ブランドや、商業化された大手ブランドでもない、普通に美味しい地酒を購入するレベルまで成熟しているのかという点でした。結論は、ネットで製品を調べて、美味しくてリーズナブルな価格の製品を買う消費者が増えているとのことです。各社ともにクライアントの製品に興味をもったという意味では大成功ですが、問題は日本側の業界慣習として、1銘柄あたり1代理店を選ぶ必要があるという点です。支払条件や販売計画を評価し、こちら側で最善の取引相手を選ぶことが次の課題です。
<現地パートナーのサポート>
上海の弊社パートナーはアルグローリー・コンサルティング・サービス代表のアナベル・ロン氏です。アナベルさんは卓球の福原愛選手に少し似た風貌の聡明な方で、大変きめ細かいサポートをして頂きました。特にサンプルが通関で止まったり、ビンの一部が割れたりした際の対応や、直前まで打合せ時間を決めたがらないローカル企業との調整等、尽力頂きました。アナベルさん、ありがとうございました。
*海外販路開拓の内容はこちらを参照ください。
*中国市場の情報はこちらを参照ください。