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インド市場への参入戦略セミナー【5/28福岡、29神戸】レポート

 
2018年5月28日(月)に福岡の電気ビル共創館、5月29日(火)にアリストンホテル神戸バルセロナホールにてセミナー「インド市場への参入戦略と実践」を開催致しました。福岡セミナーでは60名近くのかたに参加いただきました。出席者の多くは金融、エネルギー、食品事業などに携わっており、皆さん国内市場が縮小してるなか、今後の需要が見込めるインド市場に注目しています。然し、インド参入には様々な課題があり、具体的な問題点、事例などを交えてとても参考になったという声をいただきました。神戸セミナーは海が見える会場で行い、80名の参加者がありました。その多くは大阪より来場され運輸、食品、医療、機械等、多岐にわたる分野の企業のかたが参加されました。実際の製品を持参され相談される方もいて、皆さん真剣にインドへの参入を検討しているようです。

 過去3年間、M+Vとフェネトル・パートナーズ(株)はインドで事業(特に人事や個別の問題)を行うことに関するセミナーを開催するために、インド商工会議所連合会(FICCI)、ジェトロ、そしてインド領事館と協力しています。今年5月には神戸と福岡でイベントが開催され、日本企業がインドの市場をどのように捉えているかの情報を得ることができました。

 また、インドの現在の成長率は7%ですが、日本のビジネス界はインドで事業を行うことについて多くの懸念を持っており知識が不足していることも分かりました。セミナー参加者の方々は、貿易、市場参入、投資、IT、経済政策、文化についての情報を求めています。参加者の20%以下は既に取引関係を確立している、またはすでにインドに子会社を設立しており、そのほとんどが情報収集している段階にあります。

 福岡ではインドで事業を行うことに対する懸念が広がっていました。最大の懸念は、実際にインドの市場で日本製品を販売する際の方法が不明確であるということでしたが、それ以外にも多くの方が複雑な貿易・税制、資金調達の仕方、ビジネスパートナーの探し方、あるいは販売ルートの開拓方法などに関して心配されていました。

 一般的な物流や地元の代理店に対する懸念のみならず、インド市場における成長の遅れや人材の管理、現地子会社の経営に関する懸念など様々な不安要素がありました。これらすべての懸念事項は解決することができますが、それには長く時間をかける必要性があり、インド市場で信頼できる現地パートナーも必要になります。

 インド商工会議所連合会のシュングル氏と、M + Vのマイヤー氏、パラシャー氏によるプレゼンテーションは多くの参加者にご満足いただけたとアンケートでご回答頂けました。インド市場に関する具体的な内容や、インドでビジネスを継続させる際のポイント等が実例を交えて紹介されたことも好評でした。参加者の方々からはインドにおける人事や税、サプライチェーンに関する情報も求められたため、今後も引き続きこれらのトピックを含みながらセッションを行っていきたいと思います。

 ※5月28日(月)に福岡で開催されたセミナーの共催者である一般社団法人九州経済連合会のウェブサイトでも本セミナーに関する記事が更新されました。是非ご覧ください。

 〇一般社団法人九州経済連合会