香港における代理店開拓の報告【販路開拓支援事例】
2021年2-4月で食品製造業のクライアントからの依頼で香港における輸入代理店の開拓業務を実施しました。狙いは香港市場経由での中国市場への浸透です。製品がニッチ且つコロナ下のため現地企業へのコンタクト業務がかなり難航しましたが最終的にはベストなパートナーが見つかり、香港だけではなくアジア数ヶ国への輸出が始まりました。 |
<サービスの概要>
プロセス | 実施内容 | |
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市場調査 (3週間) |
・香港・中国における日本食市場の概要調査 ・当該製品の香港への輸入規制確認と物流コスト試算 |
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ターゲット企業の調査・リストアップ (3週間) |
・輸入代理店候補企業の調査 ・ターゲット企業のリスト作成 |
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ターゲットへのコンタクトとオンライン打合せ (4週間) |
・候補企業各社への連絡 ・候補企業各社への資料送信 ・フォローアップ ・オンラインミーティング |
<費用>
160万円程度
<当ケースのポイント>
クライアントはニッチな日本食品の製造業で、その業界では中部・関西地域ではトップの企業です。競合企業がアメリカに進出して売上を伸ばしていることを知り、自社も海外市場の開拓をしたいとのことで弊社へ販路開拓の業務を依頼されました。
しかし、コロナの影響で欧米の食品業界はひどい状況でしたので、弊社より日本食市場が最大の中国を狙おうと提案しました。但し、中国企業は支払いが遅れたり契約条件にルーズなところが多いので、まずは香港の輸入代理店経由で香港市場を押さえ、その次のステップで中国本土を狙おうという方針となりました。
欧米と比較すると当時はアジアはましな状況でしたが、やはりコロナ下でのコンタクト作業は困難を極めました。その中で、1社が強い興味を示して頂き、無事契約成立となりました。しかも、その会社は香港・中国以外にもアジア諸国に支店があるため、そちらへの輸出も始まるという嬉しい知らせがクライアントからありました。そういう意味でも、地域のハブであるシンガポールや香港は、日本企業にとってアジアでの販路開拓を行う上での最初の目的地として有効ということを再確認しました。
<現地パートナーのサポート>
当業務は弊社の中国パートナーであるアルグローリー・コンサルティング・サービス代表のアナベル・ロン氏に全面的にサポート頂きました。特に現地でのコンタクトはコロナの影響でなかなか進みませんでしたが、粘り強くメール・電話でアプローチをして頂きました。