韓国市場の魅力
韓国でのビジネスチャンス
韓国は世界で9番目に大きい貿易国です。人口は5150万人、GDPは1.538兆ドルで、2017年度は3.1%の経済成長率を誇りました。
第4世代の産業革命と2020年以降から強化される環境規制により、環境にやさしく且つ高効率な製品が恒常的に求められるようになり、その結果、高付加価値製品の市場が継続的に成長しています。生産環境の改善により、今後新しく生産される製品の方が既存の製品に比べてより早い市場成長が見込まれています。製品の高品質化がさらに進み、輸入に依存する主要部品の生産はより現地生産化し、R&Dとマーケティング機能の改善も期待されています。
石油化学原料、鉄鋼、テキスタイル産業は、生産項目の品質を向上することによって新素材の割合を拡大し、自動車、家庭用品、通信分野は高付加価値製品の生産を増加させ、ディスプレイ・半導体産業は、高度技術分野における競争と莫大な投資のために継続的な努力が期待されています。
<主要12業種の国内生産見通し表>
参照: KIET (2016) 韓国主要産業の将来展望と開発戦略
( )は世界市場シェアです。
【自動車】 韓国の自動車産業はこの30年の間に劇的に拡大し、2017年には世界第6位のメーカーにまで成長しました。国内GDPに対して10%以上、地方においては80%以上、また海外においては50%の生産に貢献しており、国内経済成長の中心産業となりました。 今後、国内の自動車産業は環境にやさしい自動車製品の発展やスマートプロダクトへの変換、進化した輸出車、また政府による支援も行われている電気自動車やハイブリッド電気自動車、燃料電池自動車等のエコカーと自律車が中心になってくるでしょう。 |
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【一般産業機械】 建設業、工作機械、半導体とLED部品製造設備を供給するための基幹産業であり、製造業で5番目に大きい分野です。高性能製品もありますが、大部分はスマートプロダクトに移行しながらミドルウェア技術製品に焦点を当て、環境にやさしい軽量素材の成長に力を入れています。世界経済が回復すれば、建設や設備投資の増加により、機械需要の増加も期待されます。 |
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【防衛】 アジアは防衛費が増加している大陸であり、上位10カ国の内、4ヵ国はアジアの国々です(中国、インド、日本、韓国)。その中でも韓国は世界で6番目に大きい軍隊を所持し、他の太平洋地域よりも早いスピードで拡大し続けており、太平洋地域における米国の主要な防衛及び安全保障同盟国として存在しています。 輸出成長に加え、政府による品質開発援助や近代化への援助は、主要部品の現地生産分野で拡大し国内企業が研究・開発した独自技術のための保全、そしてスマート製品への移行分野においても拡大しております。 着実な軍事費用の増加と、欧州、中東、そしてアフリカへの多様化した輸出に支えられ、今後も中長期的に大きな成長が見込まれています。 |
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【食品】 国内食品市場は生産増加のため成長可能を秘めており、その理由としては、類似した人口と経済規模の他国と比較して、規模も小さく、輸出シェア率も低いというのがあります。化学添加物を使用しない製品、HMR(ホーム・ミール・リプレイスメント)への関心、そして成人向けの食品は言うに及ばず、幼児用の製品及び離乳食に特徴づけられます。 また、コリアン・フードのグローバリゼーションは地理的な距離の近さとアジア諸国における食文化の類似性を利用して、中国などのアジア市場やイスラム食品市場への拡大も見込んでいます。 |
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【半導体】 半導体における世界の市場シェアは、メモリー分野における独占によって拡大し続けています。高性能製品は国内で、一般製品は海外で製造され、世界最高の開発能力とスマート製品に対応するシステム化された半導体が急速に成長しています。 第4次産業革命の一つであるAIやIoTといった新技術は新しいチャンスをもたらす高度な半導体の性能を要求し、新たな成長のためのエンジンとなることでしょう。 サムソングループは、AIや5G技術などの成長分野で今後3年間に220億ドルの投資を発表しました。 |
韓国市場は財閥系の企業に支配されているケースが多く、製品の良し悪しだけでは測れないこともあります。そのため、まずは市場調査を通じて実際の参入可能性を分析することをお勧めします。弊社では、公的・民間部門へのインタビューのみならず、統計、記事、ウェブサイト、そして産業用覧などから一次・二次データを集約し提供致します。
また、一部の産業材等の製品群によっては、代理店を見つけるだけでは市場に浸透することが困難なケースがあります。ローカルの営業による技術的なサポートが必須のケースもあり、実情にあった参入戦略の立案が求められます。 |
<現地コンサルタントのご紹介>
韓国における弊社コンサルタントは、フェネトル・パートナーズ韓国事務所代表のシンテク・カンです。カンは、ソウル科学技術大学校にて機械工学の学士号とe-MBAを取得し、国際工業市場の事業発展を専門に27年以上、従事致しました。 前職はアジア太平洋地域での新規事業開発。技術的なバックグラウンドと戦略性もち、顧客の様々な要求に対応し、継続的な収益成長を実現しました。得意とする分野は多様なクライアントの文化に対応したリーダーシップの発揮と、中小企業の収益を最大限に伸ばすサポートです。 |