日本市場に未来はあるのか?【コラム】
・1000兆円規模で更に拡大しつつある財政赤字 ・人口減少による需要と労働力の低下 ・少子高齢化による社会保障コストの増大 ・円高による産業の空洞化 等 |
以下は日本と主要国のGDPの推移です。
日本は1995年にピークを迎え、その後15年以上低迷している中、BRICs等各国は順調に成長している様子が伺えます。
今後、日本の政治が有効に機能し、今後大きな負担となり得るエネルギー問題が解消され、効果的な移民政策が行われ、福祉国家への転換が進み、産業構造が高付加価値・知識サービスへと転換する等うまくいくかもしれませんし、いかないかもしれません。しかし、それは更なる成長を意味するというよりは、最悪の事態を避けるためのものと考えた方が良さそうです。
そして、既にはっきりしていることがあります。日本よりも経済成長が進む有望な市場が海外には多数あるということです。日本市場を楽観視し、国内にとどまり続けるよりは、グローバル市場へ挑戦する方が経営的に見て安全策だと私は思います。
2011年5月
長谷川 靖志
長谷川 靖志