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中小企業が海外事業部をアウトソースすべき理由【コラム】

Outsourcing.png 中小企業が海外進出を検討する上で、自社で海外事業部をもつという選択肢があります。しかし、英語(できれば中国語も)ができて、技術が分り、WEBマーケティングができる優秀な営業マンを雇うことは可能なのでしょうか?


 英語ができる人とできない人の年収について、プレジデントファミリーという雑誌が2008年に調査をしています。その結果は、英語ができる人と平均年収の差がなんと209.4万円!
 *詳細はこちらを参照ください


 実際、「営業 英語 求人」と検索すると、年収600~1,000万円クラスの求人が見つかります。そこにエンジニアとしてのバックグランド、マーケティング力、ITリテラシーを追加で求めると、おそらく年収800~1,200万円レベルの求人になってしまうのではないでしょうか?そして、そのような人材が中小企業に入ってくれるのでしょうか?
 そして採用にかかるコストは紹介会社に依頼すれば年収の30%程度が必要となり、求人媒体に掲載すれば数十万~百万円程度ですが、その場合は無駄な投資になる可能性があります。そして、採用してしまえば社会保険等で最低でも年収の1.3倍、福利厚生や退職金等も入れれば1.5~1.8倍のコストがかかります。そして、一度採用してしまえばそう簡単に解雇することはできません。場合によっては、芽の出ない海外事業のために毎年2,000万円以上のコストを払い続けるというケースも考えられます。
 最終的に海外事業を担うコアな人材を採用することは良いと思います。しかし、最初は低コスト・低リスクのアウトソーシングから始めてみてはいかがですか?

2011年5月
長谷川 靖志