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中国が日本企業に求めること【コラム】

China.png  アジアンプレナーズサロンという勉強会に参加して参りました。その席で、スピーカーである株式会社オプトの海老根会長に対して、「中国が日本企業に求めることは?」という質問がありました。その回答は・・・

 「ないんじゃないんですか? 特に期待していることは」でした。既に多くの企業が進出し、開発が進んでいる沿岸部では、「日本企業だから進出を歓迎される」ということはもうないようです。「絶対中国でなくてはならない理由が無ければ、東南アジアの方が良いのでは?」とも仰っていました。
 また、先日、弊社クライアントが某都道府県の使節団として上海現地の展示会に参加されましたが、展示ブースの場所も外れの方で、歓迎行事はほとんど無く、冷遇と言っても過言ではないくらいの扱いだったそうです。その方は「もう中国に変な幻想は抱かない」と仰っていました。
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 しかし、内陸部はどうなのかというと、産業誘致が活発化しているようです。アジアンプレナーズでプレゼンをされた高橋氏は、鎮江への日本企業の進出支援を手がけられています。高橋氏の説明によると、県政府は賃貸オフィスや税制面で大きなメリットを出し、日本企業を積極的に誘致しているとのことでした。
 同じ中国と言っても、地域によって温度差があります。そして成長している市場は中国だけではありません。ブームだからと言って、とりあえず上海や北京周辺という発想ではなく、自社の強みが活きる市場はどこかと、世界的な視野で考えてみてはいかがでしょうか?

2011年11月
長谷川 靖志